カードローンは審査がありますが、通りやすい時期があれば狙って申し込みたいと考えている人も多くいます。審査は利用するための第一関門になりますが、通りやすいタイミングがあれば希望の光は見えるものです。
この記事では時期による審査の状況の特徴を解説し、申し込むタイミングを決めるきっかけになるように説明します。審査落ちが不安になる場合は役に立つと思いますし、申し込む前に参考にしてみてください。
数字の定義を確かめよう
カードローンの審査の状況を数値化すると以下の項目があり、「承認率」「審査通過率」「成約率」「新規貸付率」などがあります。これらの数値は「新規契約件数」を「新規申込件数」で割った数字になり、大きいと審査に通りやすくなります。ただし、金融事故があることや会社が定める利用条件を満たしていないと必ず審査に落ちるため、この場合は申し込まないようにすることが望ましいです。
インターネット上での噂は？
「消費者金融」と「審査通過率」のキーワードでネット検索をするとカードローンの審査に通りやすい時期が分かりますが、実際には根拠に基づいたいくつかの説があります。しかし、その時期に申し込めば必ずしも審査に通るわけでなく、あくまでも参考程度に考えると良いかもしれません。
「審査に通りやすい時期」は以下のパターンがあり、それぞれ根拠があります。
6月や12月のボーナスが入るタイミングになり、お金を借りずに済むため申込件数が少ないためです。
決算末期の3月は消費者金融会社がノルマを達成するためで、融資できる人を増やすために判断に迷った場合は許可するようにしています。
3月は進学や就職で新生活を始める人が多くなり、生活必需品の購入や引越し費用など多くの出費が必要で利用してもらうようにするためです。
逆に「審査に通りにくい時期」は以下の時期になり、審査が微妙な場合はなるべく避けることが望ましいです。
ゴールデンウィークがある5月やお盆休みがある8月は申込者が殺到しやすく、繁忙期になるため時間をかけずに審査をするためです。このため、属性や信用状況などですぐに落とす傾向があり、審査に通りにくくなると言われています。
以上のように、審査に通りやすいタイミングは「3月」「6月」「12月」になり、逆に通りにくい時期は「5月」「8月」になります。しかし、月単位ではなく「ボーナスや年度末、新生活の時期」は通りやすく、「長期休暇など遊ぶためにお金を借りたい時期」は通りにくいと考えると良いかもしれません。ただし、属性や信用状況など明らかに利用できない場合は無関係で落ちるため、誤解をしないようにすることが大事です。
実際に公表されているデータもある
審査に関するデータは以下の消費者金融会社で公表され、実際に閲覧することもできます。
プロミス（SMBCコンシューマー・ファイナンス）は「トップ」「当社について」「業務実績」「月次データ」の順にクリックし、表示されるページに情報があります。
アイフルは「企業・IR情報ホーム」「財務情報」「月次データ」とクリックし、出てきたページに情報があります。
アコムは「HOME」「企業情報サイト」「株主・投資家のみなさまへ」「IRライブラリ」「マンスリーレポート」の順にクリックし、表示されるページにあります。
これらのページには「申込件数」と「審査通過率」があり、インターネットでの噂とは関連が薄くなっています。このため、審査に通りやすい時期は3月6月12月、通りにくい時期は5月や8月という通説は間違っています。また、実際には審査通過率が高い時期もなく、1月から12月もしくは4月から3月までの年度で区切っても同じことになります。
なぜ通説とは異なるのか？
インターネット上の情報は昔のデータも少なからず存在し、その間に金融会社の経営状況や方針は大きく変わっています。また、審査に通りやすいか否かはあくまでも属性や信用状況が最優先になり、通りやすいタイミングとそうでない時期は人によって見方が変わってくるものです。噂の情報は想像の域になるため実際に正しいとは言いがたく、信じてから通りやすいタイミングで申し込んでも審査に落ちることもあります。
5月や8月は「繁忙期だから審査に不利になる」とネット上では言われていますが、これでは不公平になるためありえない話です。申込件数と審査通過率は関連性がなく、あくまでも申込者が利用できる条件を満たしているか否かになります。このため、申し込む前に自身の属性や勤続年数、他社借入の状況などを再確認し、審査落ちをする可能性が高いなら申し込まないようにすることがベストな選択肢です。
まとめ
審査に通りやすいタイミングは実際にはなく、自身が利用できる条件を満たしているか確かめて申し込まないといけません。大手の消費者金融会社が審査通過率などのデータを公表していますが、あくまでも条件を満たした場合に通っているだけです。
基本的に消費者金融の審査通過率は年間で40～50％の間ですが、この数字は毎年ほとんど変わっていません。カードローンに申し込むときは審査に通りやすいタイミングはあくまでも噂で実際にはないため、期待しすぎないようにすることが大事です。