カードローンは便利ですが、誰でも利用できるのか気になるものです。利用するときは審査がありますが、専業主婦や年金受給者、外国人の場合はどのように扱われるのか不安になります。
専業主婦や年金受給者、外国人でも生活を維持するためにはお金が足りないとできなくなり、この記事ではカードローンは利用できるのか紹介します。利用するための条件や注意点などを解説しますので、申し込む前に参考にすると良いと思います。
主婦は利用できるの?
主婦の場合は働いていれば収入が安定していると判断されますが、原則として消費者金融会社のキャッシングは総量規制対象のため利用不可になります。消費者金融会社は配偶者貸付制度があり、条件を満たしていれば借りられることも多いです。一方の銀行カードローンは総量規制対象外になり、専業主婦で収入がなくても借り入れができることもあります。
主婦がお金を借りる場面は生活費や養育費など様々ですが、きちんと返済できる能力がないといけません。このため、パート・アルバイトなどをして収入を確保することや、夫と話し合って支払ってもらえるようにすることが大事です。利用するときは今後の人生や生活につなげるよう用途を決め、くれぐれも私用で使い込まないようにしないと夫や家族に迷惑をかけることになります。
年金受給者の場合は借りられるの?
年金受給者でもお金が必要になる場面が多く、カードローンを利用できるか気になるものです。高齢者の場合は会社によっては申込時に年齢制限があり、対象外になれば利用できません。また、高齢者は体の機能が低下しているため病気になりやすく、収入が途絶えやすくなる可能性があることや本人が亡くなった場合に回収できなくなるため審査に通りにくいです。
ただし、最近では定年退職後の高齢者でも定期的に収入がある仕事をする人も多く、この場合には問題なく借りられます。また、支給される年金に対して収入の一部だとみなす会社もあり、審査に通る可能性は高いですがごく少数のため注意が必要です。
消費者金融会社や銀行のカードローンは利用条件として年齢を制限し、基本的に20歳から65歳を目安にしています。年齢制限は会社や金融機関によって変わってきますが、申し込む前に確認しないと引っかかって審査落ちになり信用情報機関にも履歴が記録され注意が必要です。年齢制限の条件は貸し倒れを防ぐために収入が見込めることを前提として設定され、今後の状況によっては変わってくることもあります。
外国人は借りられるのか?
外国人の場合は日本国内に在住している場合は安定した収入があれば可能で、通常の日本人と同様に申し込めます。ただし、「日本に永住権がない」場合は滞在する期間が限られ、きちんと返済を完了させずに帰国するようなリスクもあり通る可能性は低くなりやすいです。しかし、留学や転勤などで日本国内での生活をするために借りていると判断されることもあり、会社や金融機関の利用条件に明記されていると申し込みやすくなります。
「永住権のない外国人」の場合は滞在期間が重要になり、返済がきちんと完了してから日本を離れる必要があります。また、借入残高が残ったままの状態で帰国する行為は犯罪になり、期間が予定よりも短くなれば離れる前までに完済するよう金銭計画を立てることが大事です。しかし、滞在期間が短く家賃が安いアパートなどを借り、収入が低くて勤続年数が短いと貸し倒れになると判断されやすく審査に落ちやすくなります。
このため、外国人の場合は日本人と比べるとカードローンの利用は難しく、以下の条件を満たしていないと審査に通りにくくなります。
まずは「日本国内で長く生活をしていること」になり、日本語でコミュニケーションができるようにする必要があります。また、審査の際にウエブ完結であっても担当者から電話があり、本人がきちんと応対できなければいけません。
次に「持ち家に住んでいること」であり、賃貸物件は期間限定の契約になり借入期間中に返済を放棄して帰国する可能性があると判断されやすいです。このため、警戒する会社や金融機関も多く、利用条件の中に明記していることもあります。
次に「日本人の配偶者がいること」になり、いれば本人が帰国しても代わりに請求できることやコミュニケーションをしやすくなります。逆にいないと本人が完済するまでに帰国してしまえば請求が困難になり、損失を防ぐために審査に通さない傾向が強いです。
最後に「正社員として日本で働いていること」であり、滞納があれば勤務先に問い合わせて本人とコンタクトを取れます。しかし、正社員でなければ支払えなくなればすぐに辞め、そのまま帰国されることもあり審査に通さない可能性が高いです。
まとめ
専業主婦や年金受給者、外国人は安定した収入があればカードローンの申込み自体は可能ですが、消費者金融会社や金融機関は個別に条件を設けています。しかし、一般の正社員の人と比べると収入や年齢など制約があり、条件をクリアしないと審査に通りにくいです。
また、何らかの事情で支払えなくなる可能性があるため、配偶者や家族構成など代わりに対応してもらえるようにする必要があります。このため、申し込んで審査に通れば利用できますが、消費者金融会社や金融機関は警戒していると考えて正しく利用することが大事です。