カードローン審査で「スコアリング」という言葉を耳にしますが、どのような意味があるのか曖昧な場合もあります。しかし、その意味をきちんと理解していないと通らないため、事前に確かめて対策を講じることが大事です。
この記事ではスコアリングに関して詳しく解説し、調査される項目や上げるための対策などを紹介します。カードローンの審査に通過できるか不安である場合はこの記事を参考に、最適なタイミングで申し込むよう考えてみてください。
「スコアリング」とは何?
「スコアリング」はカードローンの申込みを行うと申込書の内容を数値化し、一定の水準に達しているか判断するための数字です。審査の可否は数字によって判断され、基準を上回ると利用できます。
スコアリングの定義は「安心して貸せる度合いを数で表したもの」になり、申込者の属性や信用情報などそれぞれの項目に点数をつけて評価するための指標になります。評価される項目は数十項目と多く、お金を約束どおりに返してもらえる可能性を数字で表す方法です。具体的な項目は以下のようになるため、自分自身で意識をしてから申し込むか判断すると良さそうです。
まずは【申込者の属性情報】になり、プロフィールを確かめて数値化します。
代表的な項目は「年収」、「勤続年数」、「職業」、「勤務先」、「雇用形態」、「居住形態」になり、収入が安定しているか調査する指標として数字にします。
「年収」は借入希望額を決めるための指標で、総量規制対象であれば3分の1を超えない範囲で設定されます。
「勤続年数」は長いほどスコアが大きくなり、転職を繰り返すことや長続きできない仕事をしていないと下がりやすいです。
「勤務先」は企業の規模や安定性になり、知名度が高く歴史があれば高いですが個人経営や歴史が浅い場合は低くなります。
「職業」は収入が安定していれば評価が上がりますが、個人事業主などになると経営状況に左右されやすく下がる傾向が強いです。
「雇用形態」は正社員などであれば長く続けると判断されるため高くなりますが、パート・アルバイトなど非正規雇用になると経営状況次第で人員整理の対象になりやすく下がります。
「居住形態」は住む場所の状況を示し、家を持っていれば担保になるため信用されやすいですが、賃貸マンションなどを借りていればなにもないため下がりやすいです。
以上のように、自身のプロフィールの内容を再確認し、審査に有利であれば申し込むようにすると通りやすくなります。
次に【信用情報】になり他社での借入状況を調査され、以下の項目を数値化します。
調査される項目は「借入残高」、「借入件数」、「返済履歴」があり、信用情報機関に照会することで判明します。「信用情報機関」は申込者の借入状況が記録され、CICやJICC、全国銀行個人信用情報センターがあります。これらの機関は審査の際に開示請求があればすぐに対応できるよう個人データを管理し、虚偽の情報があればすぐに判明するため注意が必要です。
「信用情報機関」に記録されている内容は「他社からの借入状況」や「過去の借金の返済状況」だけでなく、「クレジットカードや携帯電話の端末の分割払い」もあります。そのほか、「個人信用情報」も対象になり、申込書に正確な内容を記入することが必要です。これらの情報は自分自身で開示請求ができ、曖昧であればすぐに行ってから把握すると忘れていても思い出せます。
最近ではAIスコアリングが中心
AIといえば人工知能を意味し、人の代わりにスコアリングの数字を出すこともできます。最近では多くの企業や金融機関で人員削減を行っていますが、審査に関してもそのような傾向が強いです。従来の方法はデータを目視で行うため受け取ってから判定するため時間や手間がかかり、営業時間外になると対応できないなどの問題がありました。
最近では2017年9月に【J.Score】がみずほ銀行とソフトバンクが共同出資を行って誕生させ、従来の方法よりさらに進化したものになっています。進化した内容は「将来の稼ぐ力を予測できること」で、申込者の現在の属性や信用情報だけでなく未来を予想していることが特徴です。
AIスコアリングでは「学歴」や「趣味」などでも人物像を判断し、将来的に出世できるか判断することや浪費癖がないか判別することも可能です。このため、使用用途や詳しいプロフィールを記入する必要がありますが、ギャンブルなど私用のものは避けないと貸し倒れをされると判断されて通りづらくなります。
スコアリングはAIでは自動的に調査されると考えがちですが、実際には踏み込んできた内容を判別するため難易度が上がります。また、審査担当者が不在でもネットで申し込めばスコアリングを出せるため、結果が出るまで早くなることがメリットです。
まとめ
スコアリングは申込者の属性や信用情報を調査して出されますが、審査に通るかどうか判断するきっかけになります。信用力を数値化したものになりますが、正確な内容を記入しないと調査で判明するため注意が必要です。
ローンやキャッシング、クレジットカード、携帯電話料金の分割払いは正常に行わないと審査に響き、今後の人生に支障をきたすことがないよう責任を持つようにしないといけません。