カードローンをいざ使ってみて困ることといえば利用残高が減らないことで、それがなぜなのか気になるものです。この原因は「利息」の部分にあり、どのようにすれば残高を減らせるか知ると見直すきっかけになります。
この記事ではカードローンの利用残高が減らない理由を解説し、正しい使い方を紹介していきます。早く利用残高を減らしてスッキリとしたい人は参考にし、返済計画を見直すように考えてみてください。
なぜカードローンの利用残高が減らないのか?
カードローンは借入金額のみではなく利息を合わせて支払うことが求められ、利用残高が減らない場合はその「利息」が原因です。「利息」は返済金額に対する割合が大きくなり、会社が定める「最低返済額」のまま設定すると一向に減らなくなります。「最低返済額」は元金にあたる「利用残高」と「利息」の2つで構成され、後者の割合が大きくなれば利用残高は減りにくくなります。
その割合を確かめる方法は「返済シミュレーション」を利用し、「利用金額」と「月々の返済金額」を入力すると分かります。「月々の返済金額」の中に占める「利息」の割合がなるべく小さくなるようにしないと損をするため、甘い考え方を持つと危険です。「最低返済額」は1回あたりの返済額をその金額より上にするために設けられていますが、このままの金額では利用者側が大きく損をしていることになります。
利息の仕組みと計算方法を理解することが重要
利息の計算方法は以下のような図式になり、きちんと理解しないと余分な金額を支払うことになります。利息の金額は利用残高に実質年率をかけ合わせ、一年の日数にあたる365で割ることで求められます。
一例として利用残高を30万円で実質年率を18%のカードローンを利用し、30日間で発生する利息は4438円になります。最初のうちはたいしたことでないように思えますが、甘く見ているととんでもないことになるため注意が必要です。この場合に最低返済額を1万円にすると利息が45%を占めることになり、利用残高は5500円程度しか減らなくなります。
このような状況を防ぎたい場合は「返済シミュレーション」をすると正確に計算でき、金銭計画を立てやすくなります。「返済シミュレーション」は会社のホームページにあるため、数字を入力すると計算できます。1回あたりの返済額を決めるときは収入と生活費を確かめ、日常生活に支障をきたすことがないようにしたいものです。
【利用残高30万円、実質年率18%】の場合は、毎月1万円の場合は総利息が101551円になり利用残高の3分の1を超えています。2万円に増額した場合は42416円になり、6万円近くの利息を減らせます。このため、毎月の返済金額を2倍にすれば利息の合計は半分以下になり、かなり節約ができて効果的です。
利息を減らすためにすべきことは?
利息はカードローンを利用する際には必ずかかってきますが、その分無駄金ともいえます。しかし、会社や金融機関は相手に貸すことで損害を被るため、利息を一緒に支払って返してもらうようルールを設けています。このため、面倒に感じますが「お金を貸してもらうことで状況を改善できる」と認識し、仕組みを理解してなるべく減らすように努力することが重要です。
利息を減らすためには以下の方法があり、収入の状況を踏まえて臨機応変に対応すると効果的です。
まずは「月々の返済金額を増やすこと」になり、収入の状況と生活費を確かめ支障をきたすことがないように決めることが望ましいです。金額を増やすためにはショッピングやネットサービスを少しでもお得にするよう心がけ、返済に回すようにすると利息を減らせ完済までの期間を短縮できます。「最低返済額」はあくまでも参考の金額だと考え、そのまま設定すると利息が大きく増えるため注意が必要です。
次に「任意のタイミングで繰り上げ返済をすること」であり、方法は会社や金融機関によって変わってきます。この際には約定返済日とは別枠になり銀行引き落としに対応できないこともあり、ATMで入金すると手数料が発生することも多いです。このため、手数料がかからない方法があれば元本を減らせ、積極的に利用するとお得になります。ただし、手数料がかかることもあるため節約できた利息の金額が下回ると無意味になり、きちんと計算しないと逆に損をするため注意が必要です。
カードローンを利用するときはいかに早く完済するかを最優先に考え、1回あたりの返済額を増やすことや繰り上げ返済をするよう工夫しないといけません。また、手数料がかかれば利息に追加されるため、余分な金額を増やさないよう事前に計算して計画的に使うことが大事です。
まとめ
利息はカードローンをするときにくせものになりますが、返済金額が思うように減らない理由はその割合が高いためです。このため、返済シミュレーションで確認してから月々の返済金額を決定し、滞納をせず日常生活に支障をきたすことがないようにする必要があります。
月々の返済金額は家計を見直せば多く確保することもでき、カードローンの返済を優先するようにすれば効果的です。このため、一回あたりの返済金額を増やすか繰り上げ返済をすると効果的ですが、手数料がかかるケースもあり損をしないように決めないといけません。