カードローンの審査に携帯料金滞納は関係ある?審査と滞納の関係について

携帯料金はカードローンとは別物だと考え、滞納しても審査に影響しないと思っている人は多いものです。しかし、実際には返済能力を確かめるためには重要な要素になり、端末の価格が高く分割払いをして滞納をすると審査に通らない可能性があります。

この記事では携帯料金の滞納とカードローン審査の関連性を確かめ、注意点などを紹介します。心当たりがある場合は参考にすると申し込めるか判断でき、審査落ちの可能性があれば申し込みを控えるようにしましょう。

携帯料金の内訳と仕組みを理解しよう

大手の会社でスマートフォンやアイフォンなどの携帯電話を買うと端末価格が高く、分割払いをして購入する傾向があります。購入は携帯ショップや家電量販店の窓口でしますが、「実質ゼロ円で月々の支払金額は・・円です。」とアピールし割引やキャッシュバックをすることで勧誘してきます。

しかし、実際には「実質」の部分がくせものになり、携帯料金の内訳をきちんと確かめないといけません。端末は価格が高く分割払いをすることになりますが、請求される料金は「通話やサービスの利用料金」と「端末価格の分割払い」の合計額です。このため、「実質ゼロ円」は「割り引いた料金を分割払いに充てる」仕組みになり、実際には「ローン契約」と同様のものになります。

このため、携帯電話の分割払いを選ぶときは「お金を借りている状態」になり、きちんと支払わないと困ることになります。

最近では周知もされている

「携帯電話の分割払いに注意!」というお知らせを目にすることもありますが、2012年12月に経済産業省が周知をするために掲示しています。説明の内容は携帯電話を購入するとクレジット契約になり、滞納するとローン契約が難しくなることです。自動車や住宅を買おうと考えているときは滞納をすればローンに通らないため、後々の人生で困ることになると勧告しています。

携帯電話を購入するときは端末の価格は10万円程度になることも多く、金銭的に余裕がないと一括払いでは厳しいです。このため、ハードルを下げるため分割払いがあると紹介し、「割賦販売」としてサービスを提供しています。分割払いは回数を増やせば一回あたりに支払う金額を減らせて便利ですが、実際には利息が増えるため負担する金額が多くなるため注意が必要です。

また、購入するときは契約内容を確認する書類が渡されますが、契約者本人の確認書類と審査が必要で個人情報を信用情報機関に登録すると明記されています。このため、事前に内容をきちんと理解し、いざというときに困らないよう先のことを考えないといけません。

延滞すると金融事故として扱われる

携帯電話の分割払いを利用すると信用情報機関に登録され、CICでは「個品割賦」として契約内容を載せています。滞納をすれば入金情報に記録され、対応するタイミングや延滞の期間などで信用状況が変わりやすいです。金融事故は滞納の回数が一定以上になり、利用者の対応が悪いと発生します。

月々の支払金額は契約時に決めたプランや利用状況によって決められ、端末の分割払いの費用と合わせたものになります。このため、場合によっては高額になることもありますが、払えなくて滞納をするとまずは会社から督促が届く仕組みです。督促は放置すると回線が停止され、一定期間に達すると強制的に解約されます。

強制的に解約された時点で「ブラックリスト登録」され、ローンを申し込んでも審査に通らなくなります。また、クレジットカードを新規に申し込むことや更新ができなくなり、携帯電話も持てないようになって今後の生活に支障をきたすため注意が必要です。

延滞を避ける方法は?

携帯電話料金の分割払いは残額を一括して返せる場合もあり、スッキリさせてしまうと安心です。しかし、残っていた期間の割引が適用されるか確かめ、契約内容を再確認して損をしないようにすると出費を減らせます。一括して返せばその時点で信用情報に契約が完了したと登録され、ローンの審査に通る可能性が高いです。

新しく携帯電話を購入したり買い替えたりすると割引の条件が定められ、特定のオプションに入る義務があります。このときに不要なオプションがあれば余分に料金が請求されることになり、すぐに解約して月々の支払金額を少なくすると効果的です。最近では格安シムやMNPなどもあり、サービス内容を確かめ事足りるなら変えると安くなって支払いやすいです。

携帯電話の料金の延滞は借金と同様の扱いになり、別物だと考えていると大間違いです。料金プラン変更は臨機応変にできるため、滞納して手遅れになる前に行うとリスクを回避できます。

まとめ

携帯料金はカードローンの審査とは密接に関係があり、分割払いをすると信用情報機関に支払状況が記録されます。このため、滞納をすると事故情報として扱われ、携帯電話を使えなくなることだけでなくローンの審査にも通らなくなり注意が必要です。

料金プラン変更は滞納をしないように行い、場合によっては安いサービスに乗り換えることが望ましいです。また、滞納をしてしまうと信用を失い、車や家が買えなくなるなど今後の人生に影響することになります。